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ヤダサイクルへ行く。
途中で入ってきた兄さんは
地質学者のバッグを、一眼レフを、
キツネ色の帽子、ブッチャーのブーツを、
ついでに鼻毛を右から一本(また長いこと)。
彼は、風呂敷のような色とりどりの布を着込んで走る。
それが、うちにはとても春らしくて。
彼の走る後ろには、たくさんの花びらが舞ってるのだろうと思った。
うちの走る後ろに、何か見えますか?